日本的な経営を深く尊敬していますが、日本企業はイノベーション能力が足りないことも事実だと思います。そうじゃなければ日本経済が20年も停滞することはなかったでしょう。そこでグーグルから学べることがあるかも知れません。失敗を称賛ことです。
グーグルは去年発表した次世代コラボレーション・サービスの「Wave」の開発を中止にし、失敗だと認めました。これについて社長のエリック・シュミット(Eric Schmidt)は下記のように話していました。
We try things … we celebrate our failures. This is a company where it’s absolutely okay to try something that’s very hard, have it not be successful, and take the learning from that. (TechCrunch)
小生なりに日本語に訳しますとこういうことです。
我々は試してみるんです。我々は失敗を称賛します。この会社では、とても難しいことを試して、成功せずに終わって、そしてそこからの学びを得ることが全く大丈夫なんです。
日本企業で「we celebrate our failures」と言える会社はほとんどないでしょう。日本の伝統的な経営はむしろ失敗に対して極めて厳しいと思います。通常の業務を効率よくこなすことにおいてはよいのかも知れませんが、イノベーションを壊してしまいます。